ルーマニアワイン豆知識集ルーマニアは葡萄の発祥地として知られ、偉大なワイン文化を持っています。ルーマニアワインの歴史は6000年前まで遡り、その歴史が生み出した文化が本物を感じさせます。ルーマニアのワインは古い歴史だけでなく、数多くの葡萄品種、ワインに適した土壌と気候、世界基準を上回る最新技術と人間の絶対的な情熱から出来上がっています。しかし、日本ではルーマニアワインの世界はまだまだ未知の世界です。
ルーマニアワインを少しでも、身近な存在に感じていただきたい想いから、日本全国に飛び回って数多くのセミナーや試飲会を開催させて頂いております。しかし、日本の全てのワイン愛好家に直接お会いできることは物理的に難しいですので、このページを通してできるだけ多くの方々にルーマニアワインの素晴らしさを伝えたいと思います。 豆知識 1 最高のロケーション ルーマニアはヨーロッパ大陸の南東に位置します。南フランスや北イタリアと同じ緯度にあり(44°〜48°N)、気候は「温帯大陸性気候」に分類されています。この温帯大陸性気候では、湿度が比較的に低く、夏の日差しが強めなことがワイン産地としての最大の魅力です。日本と同様に四季がありますが、昼夜の気温差と冬夏の気温差が大きく、ワイン用のブドウ栽培には非常に適している環境です。
豆知識 2 最高の地理 ルーマニアの国土は238,391平方キロメートルで、EUの9番目に大きな国です。ウクライナ、モルドバ共和国、ブルガリア、セルビア、ハンガリーと国境を接し、黒海に面しています。国土の中央に走るカルパチア山脈を境に、山岳部と平原部で気候が大きく異なり、それぞれのワイン産地の特殊な微気候があります。
カルパチア山脈が「つ」の形に区の中央部に広がり、トランシルヴァニア地方を取り囲んでいます。カルパチア山脈は2000m級であり、最高峰は 2,544 mです(モルドベアヌ峰)。カルパチア山脈の内側にトランシルヴァニア平原(主に丘陵地)があり、外側は丘陵地帯に続き、さらに平地に続きます。ルーマニアの南にはドナウ川が走り、ドブロゲア地方に入ると3つに枝分かれし、ドナウデルタ地帯(三角州)を形成しています。ルーマニアの黒海の海岸線は僅かの250キロですが、その美しさが感動的です。 ルーマニアの地形はバランス良く分類され、3割が山地、3割が丘陵地と3割が平地です。葡萄畑の殆どのは、水捌けの良い丘陵地の斜面にあります。それぞれのワイン産地によって、微気候や土壌が大きく異なり、ワインも多種多様です。このような素晴らしい地理のお陰で、長期保存向けのディープな赤ワインから、アイスワインまでの、世界で知られている全てのワインの種類をルーマニア国内で作れます。 豆知識 3 古い歴史 ルーマニアのワインの歴史は6000年前までに遡ります。ローマ帝国が西ヨーロッパへ葡萄畑の栽培を普及させたと言われていますが、ルーマニアはローマ帝国に征服される前から豊かなワイン文化を持っていました。そのワイン文化は、謎のククテニ文明時代に始まったと言われています。ルーマニアワイン歴史をもっと細かく知りたい方は、こちらへ。
豆知識 4 ワインの神、ルーマニア生まれ? 古代のワイン神はディオニュソス(ローマ神話のバッカス)として知られています。ルーマニア語で「ディオニス」と発音します。ギリシャ神話を初めてラテン語に翻訳した、オヴィディウスという詩人によると「ディオニュソスの
ダキアだ」(ダキア王国は古代ルーマニアの名前)。 ベレシュ・アレクサンドル・ダニエル
Daniel Alexandru BERES |